2019年5月26日日曜日

バリ島のトラスポート事情にまつわる備忘録【2019年5月版】

先日訪れたバリのトランスポート関連でメモっておきたいことを備忘録として列挙。
バリ島個人旅行を考えてる人には多少は役に立つのでは。もっといい方法がある、みたいな話はぜひ教えていただければと思います。
 
《空港タクシー対策》

バリは空港タクシーが独占企業的に暴利をむさぼっているので、どういう方法で空港を出るのかが最初の関門になるわけですが、今回現地のUberみたいな配車サービスGrabGo-Jekを使ってみようとしたところ、時間貸しのチャーターではウブドまで行ってくれない(もしくは大幅に増額)とのこと。空港からダイレクトに目的地なら使えた気もするけれど、今回はサヌールで友人をピックアップする予定だったので断念。
 
結局徒歩で空港の外に出てBlue Birdのメータータクシーを拾いましたが、サヌール寄ってドライバーが身内を間違えて多少遠回りしたけど25万ルピア(約2000円)。空港内からは拾えないメータータクシーですが、南部エリアからウブドまで行くなら、最安とは言わずともかなりいい選択肢なのではないかと思いました。

徒歩で空港の外に出るルートは、国際線ターミナルを出て、正面の駐車場のビルを抜けた先のフェンス沿いの歩道を左へ。しばらくいけば右手に出口があります。そこでGrab、Go-Jek、Blue Birdのタクシーを呼ぶもよし。ハリスホテルのあるデウィサルティカ通りまで出れば流しのタクシーも捕まえやすい。
 
《長距離移動》
 
パダンバイからウブドまで、片道7万5千ルピア(約600円)のプラマ社のシャトルバスを使おうと思っていたが、パダンバイのプラマのオフィスがなくなっていた。バス乗り場は500m北に移転したらしいが、係員は常駐していないらしい。ネット予約もできるが前日までなので今回は使えず、当日直接行ってバスが来ない可能性も考えてプラマは断念。
 
同じ7万5千ルピアで別会社のシャトルバスも出ているようだが運行状況がわからないのと、早く出発したい事情があったのでこれも見送り。
 
GrabとGo-Jekを調べてみると、Go-Jekの方が圧倒的に安い。確かパダンバイ、ウブド間が18万ルピアとかだったような。35万とか言われても全然不思議じゃないんだが(友人が乗ったパダンバイ→クタ間のタクシーは確か向こうから安くするよって言ってきて30万だった記憶)。
 
ただし、パダンバイみたいな田舎では、値段は出てきてもGo-JekもGrabも一向にドライバーがつかまらない。30分くらい待って諦めかけた頃に、突然、近くにGo-Jekのドライバー出現。たまたま近くに住んでいて、さあクタ辺りに出てひと稼ぎするかみたいなタイミングだったらしい。
 
Go-JekもGrabも便利だけど、事前予約ができないのが欠点というか、田舎にいる時のデメリット。いや、実は事前予約機能もあるのだろうか。アプリをいじってみた範囲では無理そうだったが。(『ロスト・バケーション』でブレイク・ライブリーが辺鄙なピーチから「Uberで帰る」って言ってたが、あれも本当にドライバーなんて来てくれるのだろかと思ったのを思い出した)
 
ちなみに今回使ったのはGo-JekのCar。Bikeだったらさらにバカみたいに安いらしい。ただしBikeは30キロ以内とか制限があったはず。
 
《新規参入のトランスポートサービス》
 
今回調べていて存在を知ったのが、GETTRANSFERというトランスポートサービス。Uber、Grab、Go-Jekと似ていて、事前予約ができる。Uber、Grab、Go-Jekと違うのはアプリを必要としないことで、サイトも日本語化されていてとても使いやすい。
 
空港送迎にも対応していて、こっちの名前を書いた札をもって空港に迎えに来てくれるという(ただし遅延で待ってくれるのは一時間まで)。
 
値段もGo-Jek並みに安くて、時間制のレンタルもできる。世界各地でサービス展開していて、使えるならムチャクチャ便利だなと思ったのだが、ネットでの評判がほとんど引っかかってこない。そこで英語の書き込みを漁ると、やたらと評判が悪い。
 
「ポジティブな書き込みは全部サクラ」「問題が起きてもなかなか返金しない」「サクラっぽい投稿はほぼロシア人だからモロバレ」などなど。
 
あまりにに書きっぷりが酷いので、これは本当に酷いのか、それとも中傷されてるのかどっちかだろうと踏んで、機会があれば試してみようと思っていた。
 
で、早朝のウブドから空港(約一時間)の道のりで予約してみました。結果から言うと、なんの問題もなく快適なドライバーに当たりました。
 
このサービス、最初に値段が表示されるのだけれど、実際に申し込んでみると、ドライバーからの入札みたいな状態になって、自分で誰かひとりを選ぶシステム。なので、時間を置けば置くほど、入札してくるドライバーが増えて、安い値段を提示される可能性も上がる。
 
で、今回は最安値だった24万ルピア(約2000円)のドライバーにしてみた。選んだ理由は、値段だけでなく、個人ではなく会社名で出てきて、検索したら実在する会社っぽかったから。なけなしの警戒心。
 
考えてみたらバリ島は観光客を車に乗せるのに公的機関の認可が必要なので、GETTRANSFERがちゃんとした会社なら、提携してるドライバーは認可が下りている個人か会社ということになる。だとしたらあんまり疑う必要はないのかも知れない。
 
予約するとドライバーの連絡先がメールで送られてくるのだが、それも会社名義のメルアドになっていたので、念を入れて予約の確認をしたいというメールを送ったところ、わりと即レスで戻ってきた。
 
さらに当日連絡を取りやすいように、WhatsAppのアカウントがあったら教えてくれと。で、それから先はWhatsApp経由でやり取りをしたので、事前の不安はほぼ解消される。まあ、当日になってドライバーが現れない可能性もあるが、その時はその時で別に手配すればよいだろう。
 
果たして、ピックアップ時間の朝6時ぴったりにドライバーが現れた。もう近くでスタンバイしていたレベルの正確さ。料金は事前にGETTRANSFERにクレジットカード払い。英語もできて、ほどよく気さくで話し好きで、早朝ということもあって予定よりも5分ほど早く空港到着。
 
途中で車が増えてきた時に「ジャラントール(有料高速道路)を通るよね?」と念を押したら、通らなくても変わらないよ、と言いつつ、思い直したように高速を使ってくれた。言わなかったら有料道路の料金(約80円)を浮かすつもりだったのかも知れないが、通ったからといって追加料金を請求されることもなかった(予約時のルートはジャラントール経由になっていた)。
 
空港に着くと、特にチップが欲しそうなそぶりもなく、さくっと「じゃあねー」って言って去っていった。超スムーズ。ドライバーの当たり外れはあるだろうが、とりあえずバリでのGETTRANSFERは、結構使えるんじゃないだろうか。
 
《まとめ》
 
GrabやGo-Jekはかなり便利だけど、ウブドとかだと地元の方針でピックアップはさせないというルールがあること(抜け道はいっぱいありそうだが)。そして確認で電話がかかってくることもあるので、通話ができる現地SIMがあると便利。あとアプリの設定時に電話番号がいるので、日本で設定しておくか、現地でSIMを買って電話番号を入手する必要あり。

使ってないけど、Go-JekのアプリにはBlue Bird社のタクシーを呼ぶ機能もあった(Blue Birdはタクシーを呼べる自社アプリもあり)
 
空港周辺や南部エリアからウブドまでなら、メータータクシーは決して高くない。むしろ安い。
 
事前に手配したい時は、まだ一回きりのお試しとはいえGETTRANSFERがかなり使える印象。そして最安ではないにせよかなり安い。連絡を取って相手とやり取りできることも含めると、安心感も加えた使い勝手の良さではナンバーワンかも。
 
プラマのバスがある路線で一人か二人なら、たぶん最安に近いし今後も使うと思うけど、パダンバイの営業所の一件などを考えると、今後は別のシャトルサービスもチェックせねばと思いました。
 
サルバギタっていう地元用バスは一回3500ルピアと気が狂ったような値段なので、今度試してみたい。空港からDFS前で降りて、別路線に乗り換えたらププタン広場くらいまで行けるのでデンパサール滞在の時によさそう。バイパスで降ろされるけどサヌール辺りも空港から一本で行ける。最終的にバトゥブランまで行くので、そこからベモでウブドも可能とのこと。
 
ウブドでバイク借りたけど、もう産業革命レベルで革新が起きた。この話はまた文脈が違う気がするので今回は割愛。値切って5日間25万ルピア。一日400円。もっと安くでいけそうな気もするけど、その手間と時間を思えばこの値段なら充分な気がした。ガソリンは、バイクだとスタンドで満タンにして2万ルピア程度でした。
 
ちなみに現地SIMですが、空港の販売店は高いと思ってこれまで避けてきたけど、今回最大大手Telecomselの一ヶ月有効、21ギガまで使い放題、ローカル通話は無料、テザリング可能というSIMが空港で25万ルピア(約2000円)。係員にSIMロックフリーの携帯を渡せば即設定してくれて、支払いを含めて所要時間5分足らず。時間のロスを考えれば、観光客としてはベストの選択肢なんじゃないかと思いました。SIMロックフリーの端末持ってれば、ですけども。
 
※写真は借りたバイクのメーター。緑に光ってる警告灯の意味がわからずすげえ不安になった。まあ緑なんで大丈夫でしたけども。