2016年9月4日日曜日

脚本家・仁志原了さんのこと

脚本家の仁志原了さんが亡くなったと知った。6月に大動脈解離で倒れられて先月26日に亡くなったそうだ。仁志原さん、とさん付けで書くのは、仕事でないところで2、3度お会いする機会があったからだが、先方が覚えていらっしゃるかどうか自信がない程度の面識だった。

でも『机のなかみ』など吉田恵輔監督と共同脚本を務める名コンビの相方として、傑作『ばしゃ馬さんとビッグマウス』で安田章大が演じた天童のモデルとして、注目もすれば親しみも感じてきたし、『ばしゃ馬さん』のシナリオを書きあげる場面で主人公がパソコンに「了」と打ち込むのを観て、吉田監督が仁志原さんの貢献に謝辞を捧げたような気に勝手になって、胸が熱くなった(それとも仁志原さんがご自身の名前をスルリと忍ばせたのか)。

もちろんその時に仁志原さんがこんなに早く逝くとは思いもしていなかったわけで、過去形で書くのはまったく本意ではないけれど、こういう脚本家がいたのですと言いたくていま書いています。

仁志原さんと同い年のくれい響さんによるインタビュー記事がネットで見つかった。仁志原さんのキャリアについてどこよりも詳しい記事だと思うのでリンクを貼っておきます。自分も同じ1971年生まれ。45歳でした。

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